[未校訂]安政三年(一八五六)七月二十三日(陽暦八月二十三日)
青森(県欠カ)東方沖~十勝沖を震源とするM七・五~八・○の大
地震が発生した。これは一九六八年の十勝沖地震とよく
似ていたが、十三町奉行からの報告では「昼九ツ時半」
(十二時過ぎ)地震にて町中所々鴨居はなれ」て、「砂浜
所々」砂が破れ、「水噴き出す場所も」あったが、人馬に
はけががなかったという。小泊でもおおいに揺れたので
はないか。鰺ケ沢では土蔵の壁が崩れたり、屋根石が落
ちたりしたが、その後も余震が長期にわたって続いた
(「永宝日記」)。
※この項は弘大理学部佐藤裕編『青森の歴史地震資料』を
参考にした。