[未校訂](見聞随筆十四)横川良助著
4 箱根山鳴動
又同し月廿三日相刕の箱根山自ら鳴動し同しく廿四五
の頃地震殊に甚しく凡そ此両日ニ百度斗り震ひし由 是
により二子山崩れあしの湯底倉なんと云湯治の場所へ大
石落入家多く破りしと也 扨此鳴動を驚きてや猛獣巷に
走り出 畑湯本の辺迠往来の者に馳付人々害を蒙る由
又卯月の半頃ゟ同五月ニ至り雨頻りニ降続き時ならぬ冷
気行われ 夏の衣着る人ハなかりし 依之田畑の実のり
熟せす 是ハ恐ろし 又今年も収納悪く侍るへしと申さ
ぬ人ハなかりし也
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項目 | 内容 |
---|---|
ID | J2600706 |
西暦(綱文) (グレゴリオ暦) |
1786/03/22 |
和暦 | 天明六年二月二十三日 |
綱文 | 天明六年二月二十三日(一七八六・三・二二)〔箱根〕 |
書名 | 〔岩泉地方史〈下巻〉〕関口喜多路編著S55・3・30 岩泉町教育委員会発行 |
本文 |
[未校訂](見聞随筆十四)横川良助著
4 箱根山鳴動 又同し月廿三日相刕の箱根山自ら鳴動し同しく廿四五 の頃地震殊に甚しく凡そ此両日ニ百度斗り震ひし由 是 により二子山崩れあしの湯底倉なんと云湯治の場所へ大 石落入家多く破りしと也 扨此鳴動を驚きてや猛獣巷に 走り出 畑湯本の辺迠往来の者に馳付人々害を蒙る由 又卯月の半頃ゟ同五月ニ至り雨頻りニ降続き時ならぬ冷 気行われ 夏の衣着る人ハなかりし 依之田畑の実のり 熟せす 是ハ恐ろし 又今年も収納悪く侍るへしと申さ ぬ人ハなかりし也 |
出典 | 日本の歴史地震史料 拾遺 |
ページ | 165 |
備考 | 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。 |
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