地震史料集テキストデータベース

[未校訂]（鳴海酒店永代諸事控帳　抄）
大地じ（震）ん之事
一嘉永七年寅六月十四日、夜八ツ時ハ初メ大地じ（ママ）んニ而朝
五ツまへ迄拾五六度、大分ツヽゆり候、夫ゟ七八日もゆ
り候、
水舟の水ハみニて打出す、酒ハ桶ゟ少しこし懸ケ候、少々出ル、
まつ近年の地じん也、
右ハ七日之間日々少しツゝゆり候、
但しな（奈良）ら并ニ郡山・伊賀上野・う（宇治）じ・大津
是は家たヲれ大分の死人有之よし、
東海道宿場の四（四日市）ケ市申処、家七分方たおれ出火ニ相成り、
死人数しれすと申候事也、
（後略）