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項目 内容
ID J2406928
西暦(綱文)
(グレゴリオ暦)
1894/10/22
和暦 明治二十七年十月二十二日
綱文 明治二十七年十月二十二日(一八九四)〔庄内〕
書名 〔本荘市史 史料編Ⅴ〕H1・3・31本荘市編・発行
本文
[未校訂](一八九四)明治二十七年八月・十月
201
本荘町洪水並びに地震被害概況
(「鈴木専太郎文書」
本荘市史編纂室蔵

(前略)
引続大地震
明治廿七年十月廿二日午後六時大強震、人畜ニハ幸ニシ
テ別条無キカ建物傾キ壁落チ、所々ノ地割レ鳴動シ、此
夜間即チ翌日午前六時迄強震拾六回、人心一時ハ驚愕其
夜ハ市街ニ敷物ヲ敷キ、或ハ涼台ヲ置キ其上ニ老人・小
児等ヲ座サシメ、終夜寝ルコトナク、或ハ大病患者アリ、
戸外ニアリテ子供ヲ産スルアリ、其ノ惨状洪水ノ時ニ異
ラズ、是レヨリ日々七、八回ツヽノ震動ニテ之ヨリ一層
激シキ地震ノ在ルヤ否ヤトニ依テ実ニ人心恟々タリ、然
レトモ由利郡ニハ別条ナク誠ニ人心安慮セリ、此年地震
前後ニ鰹沢山漁セリ、猶亦之ニ引替へ山形県飽海郡酒田
町ハ同日同時非常ノ大激震ニシテ家屋其他建物破壊シ、
潰傾遂ヒ出火シ大火トナリ七、八百戸ノ焼失、人畜ノ死
傷甚タ多シ、地割レ之ニ落陥シ死セシモノモ尠カラズ、
且ツ之ト同時土地ノ割レタルヨリ水吹出、其勢イ筆紙ニ
到底名状スベカラズ、吹出テタル水ニテ船場町辺ハ四、
五尺位ニテ洪水ニ異ナラズ、一方ニハ大火亦焼ケ死セル
モノモ多数アリ、家具ヲ運搬シ其途次建具抔ハ其吹出ス
水ノ勢ヒニテ障子・雨戸ノ如キハ高サ三、四百丈モ飛上
リ、半紙二枚位ノ[鵞紙|タゴ]ノ如シト云フ、実ニ其惨状言語筆
紙ニ名状尽シ難シ、其後両三年ノ間一日二、三、四回ツヽ
弱震アリ、
出典 新収日本地震史料 続補遺
ページ 995
備考 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。
都道府県 秋田
市区町村 本荘【参考】歴史的行政区域データセットβ版でみる

版面画像(東京大学地震研究所図書室所蔵)

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