地震史料集テキストデータベース
[未校訂]（表紙）
「弐番安政二年
御用留村用日記
上穂村
庄屋
卯月 又兵衛」
一金九両 錦助
十六日
内金弐両弐分渡
引而六両弐分
割印
一金三両
小町屋村
彦四郎
右辰九升合ふり向
右は江戸御屋鋪稀成大地震ニ付、急才覚被 仰付候、前書御
用申上納仕候、返済之儀は壱割月賦利足を加江元利返済可申
候、為念仍如件
卯十月十三日
十三日
一金弐両壱歩 源五兵衛組
内壱両三歩 喜助ゟ
此リ九匁六分弐里
壱両三分弐朱ト 庄助渡
辰八月卅日 弐百三十五文
引而弐分弐匁弐分五リ
六月迄リ 辰九月朔日渡
十四日
割印
一金弐分 文四郎組
リ弐匁壱分五リ 辰六月迄
八月卅日渡し
割印
儀左衛門組一同壱両壱歩
内之（カ）三歩宇太衛門ト四人渡
リ三匁三分八リ入ル
御年貢帳ニ入ル
引而弐分
リ辰八月迄弐匁七分リ
（注、以下、同様の記述、二七組分省略）
〆金四拾五両
十月十四日夜忠右衛門立合 町方問屋嘉兵衛殿へ宛而御飛脚
両人江渡し右は今般江戸表大地震ニ付 御屋敷ゟ急才覚被仰
付、去ル九日勘作儀兵衛両人 御役所江罷出候処、郡中一同
江金五百両被仰付候得共、一同出金難相成候段申上、漸々此
度金弐百両上納いたし候ニ付、郡中一同承知御請奉申上、上
穂村へ金四拾五両才覚如此
又兵衛封金
此金四拾弐両 大草村健（カ）蔵
封金
此金拾両 問屋嘉兵衛
封金
〆三口金高九拾七両封金ニいたし遣し候
内目方百六拾匁 上穂村
四十五両
又同百五十匁 大草村
四十弐両
又同六拾六匁 上穂町
拾両
右三口□□目如此
此御役所弐封銀也
此目壱貫弐百五拾匁
（
注、以下、地震の文字のない記述が多いが、地震との
関連があるかも知れないため掲載する
）
覚
一薪五間
（ママ）長五郎
右は当卯ノ流木大田切山より伐出し、渡場着候上、見分いた
し可申候 以上
十月廿三日
当卯納目録、来ル廿五日取集候間、同日上納可致候、右之趣
承知之上、村名下ニ令印形 早々順達、従留村可相返候 以
上
十月十九日
山本
御役所
小川村
北村
竹之内
四徳
大草村
上穂村
右村々
庄屋方
十月廿三日八ツ時大草村ゟ請取
覚
一薪七間
太郎吉
伊左衛門
吉五郎
右は当卯ノ流木大田切山之内より伐出し、渡場着候上、見分
いたし可申候 以上
卯十月廿四日
名主
七兵衛
覚
一垂木三拾本
一柱八本
一弐間桁四挺
一むく木五本
一老松柱五本
大手
文七
右は家普請用木、大田切山之内ゟ伐出し申候 以上
十月廿一日 名主 七兵衛
覚
一樅屋根板拾把 南町金作
右は用木前山通之内ゟ伐出し申候 以上
十月廿三日 名主 七兵衛
十月廿五日
一山本番 幸太郎
右は納目録外ニ大隈殿ゟ 廿六日片桐ゟ暮（カ）帰ル
参候御祈禱御礼壱包持参
一納目録幸太郎殿ニ而書呉候紙代
但し今以帳面類引渡無之ニ付
一御囲籾七拾俵
俵数相揃候上ニ而、納目録へ書上可申段、先般権三郎へ掛
合、去ル廿三日一之進殿立合候上申聞候
覚
一薪七間
一同拾間
上穂町
忠兵衛
謙太郎
右は当卯ノ流木大田切山之内ゟ、伐出し渡し場着之上、見分
いたし可申候以上
十月廿六日
覚
一薪七間 喜右衛門
一同七間 惣右衛門
右は当ノ流木大田切山之内より、伐出し渡場着之上、見分い
たし可申候 以上
十月廿七日
覚
一唐松屋根板廿五ワ一桶木色々〆 五本
一正（カ）木角 弐本
一唐松角 壱本
一樅板木 三挺
塩木
惣右衛門
右は用木今棚（カ）
水干之内ゟ、伐出し申候 以上
十月廿七日 尤来辰春迄
十月廿九日
一
（ママ）新蔵
右は上戸藤右衛門殿江 山村様金百両、廿七日迄御遣し被成
候様申上奉（カ）候処、参不申ニ付差遣候
右金子一之進殿江先納御ふり向ニ付
十一月朔日 流木着ニ付、北割惣代を以相届候
覚
一柱三拾本
一桁弐十四本
城村
文作
右は前山後沢大田切山ノ内より、来辰春迄伐出し、家普請用
木ニ御座候
十一月五日
名主 七兵衛印
十一月五日
一山本番 勝右衛門
右は羽場ゟ御状持参
山村様御上納御写持参、并ニ御小人同暮青紙持参
七日帰ル
十一月七日
一西宮社人 福田隼人殿
止宿
上穂町ゟ
一並 百八拾軒
一大札 五軒
大釼五
田ノ神十
一中札拾六軒
一並札 四軒
稲岡迄
人足代
都合弐百軒余
外ニ年寄中五軒
内金壱歩渡
稲岡迄継立之処
十一月七日夜四つ過、町方問屋ゟ小使弐人申来、只今江戸御
役人様御着、尤人足斗差出し候様
（注、以下、江戸役人関係の記事省略）
一山稼之儀は鍛冶炭は冥加永差出し可申事
覚
十一月九日
一柱六本
一たる木九拾本
北原村
佐吉
右は普請用木大田切山ゟ、伐出申候
十一月九日
一小町谷一之進殿御役所江御出張
申渡し覚
一金三拾五両 茂市
一同三拾五両 七郎右衛門
一同三拾五両 長右衛門
右は此度江戸屋鋪稀成地震ニ而 御住居向并御土蔵御長屋共
皆潰、或は傾大破罷成、御修復為御入用、書面之通献金被
仰付候
卯十一月
申渡し覚
（
注、最高二拾両、最低三両の計一七名の人名と金額は
省略
）
右は此度江戸御屋敷、希成地震ニ而、御住居向御土蔵御長屋
共皆潰、或は傾大破罷成、御修繕為御入用、書面之通献金
被仰付候
卯十一月
十一月十五日
右権三郎十日ニ御呼出候而罷出、今日八ツ半頃参り、此御役
所ニ而被仰付候間、此段夜中小使彦十郎上穂沢通り町迄
湯原ゟ北原迄
柏木通り触ル
新蔵
明十六日早朝飯ニ而出張之段
近来御領内差出候御小人共之内、風儀不宜候者共有之、全村
方役人共撰方等閑故之儀と相聞候、於江戸表召仕候もの共之
儀故、以後精々入念相撰差出可申候、向後等（ママ）用之儀有之、不
埓之筋有之候節は、品柄ニ寄当人は勿論村役人共ニ茂、急度
御沙汰之品可有之候
右之趣可被相触候
五月
右之通被 仰渡之旨、一同不洩様承知之上、御請連印可致候
以上
十月廿五日
如此御役所ニおゐて、被仰渡候趣、十一月十五日権三郎
より承り記之
十一月十六日
早朝ゟ前書被 仰渡候、銘々申渡并ニ評義
昼飯
夕飯 ○○源五兵衛
（注、人名等省略）
右評義之儀、町方より参り、誠ニ不相当御用金ニ而難渋いた
し、殊ニ町方も所詮難行立候ニ付、村方江無心申、村並ニ御
取斗請度旨申候
村方評義地震御見舞金、郡中一同ニ而差上候節、村方羽場稲
納（カ）高凡四百石除キ郡中ニ而三百両位
一郡中ニ不抱村町斗取計候節は、四分一位御見舞金被差出候
様、取斗可申事
十一月十七日
一山本番 儀兵衛
作之丞
利右衛門
右は御名差献金一件ニ付遣候
作之丞利右衛門廿一日夕方帰村、儀兵衛権三郎代ニ残り候趣
儀兵衛廿四日片桐ゟ日暮夜半頃帰村、廿五日此段相届ク
十一月廿五日
一儀兵衛へ山本 御役所ゟ被仰遣候義は、御名差もの銘々御
呼出ニ被成候歟、又は御順村ニ相成候而も、入用相懸候事
故、精々利解申聞、献金いたし候様取斗可申段、被 仰遣
候
十一月廿五日夕方、権三郎殿宇吉殿両人ゟ急飛脚大草村ゟ着
十一月廿六日
御差名もの呼寄評義
源五兵衛
（注、以下、人名二一名省略）
夕方迄ニ評義相決し候、明早朝出立、源五兵衛小兵衛清兵衛
三人、山本出張候様申合一同ゟ以連印書面差出し候
○大草村ゟ書状持参、五右衛門夕飯なし
十一月廿七日
一山本番
小兵衛
源五兵衛
清兵衛
右は献金一際（カ）ニ付、山本御宿ゟ申参、惣代として出張
清兵衛廿八日夕帰村、翌日源兵衛帰ル、尤
廿九日出立ニ而、飯田表私用相勤候趣、十二月二日小兵衛帰
村之由
十一月晦日
一山本番 宇右衛門忰
嘉之吉
右は山村様御上納并ニ一郎右衛門御給金三両壱歩、権三郎殿
方江持セ遣し候、十二月朔日夜帰ル、此段権三郎相預（カ）可申事
十二月三日朝
一又兵衛羽場ニ御呼出、御役所向御願御座候得共一向及不申
候旨
一三日組頭中、先達而名差もの、明四日早昼ゟ呼寄、評義触
渡し
乍恐以口上書奉申上候事
今般江戸表地震ニ付、御修復金御用被 仰付候得共、是迄難
渋之廉々、左ニ可申上候
一文政年申金七百両御講御発起之事
一天保七申金千五百両御講御発起、并ニ久保田様御弁金五百
両被 仰付候事
一天保十一子年御屋鋪御建替御普請金被仰付候事
一御役所御建替ニ付、御手伝金上納被 仰付候事
一弘化三年御類焼御普請、百石ニ付金拾五両御高割、并翌未
年千（カ）両御講二会御上金、外ニ金五百両村々才覚、御貸上金
仕候事
一御仕送御用達相勤候節、金八百両余御残金之事
一若殿様御婚姻ニ付、金五百両余献金被 仰付候事
一御本丸西御丸三度御炎上、御手伝達金之事
一御役金其時々御高割被 仰付候事
一泊船軒御普請御入用被 仰付候事
一去ル寅年御仕法立候ニ付、金弐千両余御高御上納候事
一此度御婚姻ニ付、御高割合被 仰付候事
一当御殿様御役金御不時金百両、御高割被仰付残御貸上仕候
事
一本橋献助様御頼金差出候事
一浜嶋善助様御頼金差上候事
一桜井吉助様御頼金差上候事
前書之通凡拾六ケ年以前、多分金子御上納仕、右年限中数度
多人数出府仕、御用等被 仰付、御領内一統困窮陥入必至と
難渋至極仕罷在、然処此度江戸表稀成地震ニ付、御普請金多
分被 仰付候処、前件之始末右金五ケ年賦済ニ願合仕度、御
請申上候得共、急場御差支ニ付、右金引当として七百両才覚
可仕候様、厚御利解有之候得共、金子融通難出来候へは、乍
恐 御上様御賄向之儀不安心之義も有之候、旁以承状不仕、
難渋之義、偏ニ御堅察被成下、一同安心之上ニ而、御上金も
可仕候間、此段御届奉申上帰村仕候 以上
十二月四日
江戸表江郡中一同当八日、上穂町着出府同道（カ）ニ付評義
（注、人名二三人省略）
〆廿三人
早昼時ゟ参候様、触遣し候、尤此段昨日熊之助を以、権三郎
殿江間合候、尤同人差図ニ付、如此触出し評義いたし、夜四
つ頃迄ニ相決候
十二月五日
一壱匁五分 勘作
右は飯島御取締様御出役、先達而有之、右御礼ニ遣し候
町方問屋代藤七殿参り、先達而中宇吉治助両人ゟ、内々御頼
申置通、町方之義御領所同様いたし呉候様、尤権三郎殿江も
御頼申、此節小町谷一之進様山本ニ幸御出張ニ付、町方ゟ此
段御願可申上候趣、相頼帰り候
十二月六日
一当納目録 弐冊 権三郎殿へ持セ遣し候
熊之助
同
一我等分ゟ上納 金□□し候
同
一金拾弐両 同 人
歩銀御小人金之内へ遣し
同
一同五両 同 人
同役引当 □□三□
十二月五日
朝、宿免喜兵衛内方伝八両人、御小人惣蔵一件呼寄セ候処、
喜兵衛内はや斗参候ニ付、作之丞立合評義之上、三ケ壱村分
ニおゐて勘弁、尤元金之処ニ而三分弐出金いたし候様申遣候
昼飯
一〇 作之丞
十二月六日
伝八・はや両人参り、難渋ニ付御勘弁被下候段難有候得共、
何卒包金御戻し被下候様相願候ニ付別々（カ）利解申、又々権三郎
殿江参り、同人相頼書状相添来候処、金弐両て勘弁を請度段
当春分
一金壱両壱朱 往来道 入用
百四十五文 上穂両村
右は勤代金以外残如此候よし、今日権三郎殿ゟ申来候
十二月七日
小町屋
孫四郎
右は久太郎御小人御給金之内へ渡し候
七日早朝立
一 権三郎
右は小町谷一之進殿ゟ同人御呼出候ニ付、夜中罷出候趣、尤
八日夜帰宅
九日
同人ニ我等宅江相見候処、町迄出張地行ニ付、同人ゟ書面、
町迄参り、七つ頃帰りニ立より候処、同人地行
十二月十日 村方評義
今日新蔵稲（カ）岡ゟ道筋触ル、熊之助北方ゟ道筋触ル
（注、人名二八人省略）
〆
右は郡中一同江戸 御屋鋪江御用金の（カ）集ニ付罷出候、来ル十
二日出立、尤十一日上穂町ニ止宿候趣、権三郎方ゟ達し有之
ニ付今日一同へ評義、村方ゟ惣代弐人遣し候様、内壱人権三
郎引受、残壱人評義
郡中定
正月松餝并ニ年頭祝儀
年暮 年玉
客来事
其外何事ニ不限
右皆休ミ
十二月九日昼七つ頃
一 弥十郎
右は小町谷太郎右衛門亀吉両人、江戸表ゟ御先触頂戴、三日
出立、帰村之節御用状弐通承仕、書状弐通品物六ツ、山本御
役所行持参可致段、村町ゟ早刻相届ケ可申被仰付候処、昨夜
荷物伊奈郡宿ニ差置候ニ付、漸弥十郎宮田町迄迎ニ遣し、八
ツ頃着、七ツ時遣し候十日夜五ツ時帰ル
一
○宇吉
○嘉兵衛
○甚兵衛
右町内不相当ニ御役所ゟ御用金御不時才覚等被 仰付、猶又
人少ニ而、其時々御役所行等之迷惑雑費相懸候ニ付、以歎願
書奉願上度、右ニ付無心ニ書面持参、尤権三郎方江も立寄可
参候趣、昼飯出し候
一 酒四升程
一 肴二百文
右大評義夜八つ時掛ル、薪炭蠟燭、夜寒ニ付夜半頃酒ヲ出し
回状
一当卯竹縄代来ル廿日上納可致候
一当暮納夫銀定弐通同日上納可致候
一当卯ノ国役金高百石ニ付廿九匁九歩取集ニ候間、其旨相心
得同日上納可致候
右之趣承知之上、村名下ニ令印形、早々順達従留村可相返候
以上
十二月十日
山本
御役所
上穂村
大草村
竹之内
北村
四徳
右村々
庄屋方
弥十郎夜五ツ時ニ着、持参
○夕飯出し候
（付紙）
「安政二年卯十二月
上穂町困窮之次第書上」
乍恐以書付奉歎願候
一町内家数惣〆三拾壱軒 但百性分
内五軒ハ旅稼
又拾軒ハ屋鋪高斗御座候、其外迚も田畑家屋鋪迄不残質
入ニ相成居候
一御年貢納辻村高之内、三拾五俵弐斗六升壱夕四才ニ候
一先御永々講郡中ニ而、金七百両之節、町方金弐拾両御帖入
仕候事
一弐度目御講村方拾口、町方ハ九口半被仰付候、但壱口金拾
五両掛ニ御座候
一享和年中より弘化巳年迄、四十四年之間ニ五度焼失、極困
窮仕 御上様ゟ度々拝借仕候事
一金千両新御講町方江七拾両被 仰付候事
一天保十一子年献金町方へ、金百弐拾弐両壱分被 仰付候事
一天保年中度々焼失いたし難立行ニ付、郡中より助成金七拾
両借用仕度願出候処、願書ハ御納ニ相成候得共、其節一統
江御用達被 仰付候ニ付、其儘差控罷有候事
一天保七申年金五百両御借上之節、村方金八拾両町方弐拾両
被 仰付候事
一嘉永四亥年献金被 仰付村方は百廿三貫四百文、町方は金
拾両被 仰付候事
一嘉永七寅年才覚金被仰付、町方ニて金拾両ニ御座候此儀ニ付羽場
様迄御歎願ニ罷出候処厚御利解ニ付、才覚仕候
一同年 御上様九升合ニ而御借上之セつ、町方へ金百両被
仰付候事
一当安政二卯十月才覚金被 仰付、村方高割金四拾五両、町
方江金拾両被 仰付候事
一此度被 仰出候献金、町方江金六拾両余被 仰付候事一御伝馬相勤候軒数、廿五間八歩三厘、但小間六間を壱軒と
先規ゟ定有之候
御地頭様御往来御伝馬諸入用、右之間数江割付相勤申候事
一諸士様方御往来御伝馬、猶又飯嶋御領中ノ条三御陣屋様当
国御取締ニ而数度御通行御休泊被遊、且飯嶋様は先年赤沢
町ハ御支配ニ有之候処、当村松平丹波守様御預りニ相成、
是又諸入用赤沢町高五百卅石之村方と同様、弐ツ割ニ而相
勤罷在候事
一御役所様御存被遊候、大田切河之義荒河にて出水之度毎橋
落仕、折節ハ橋木天竜川迄も押出し、流木仕、右木材寄人
足橋掛之人歩等、多分ニ相掛り、雑費多分ニ而難渋仕候事
右前条之通、近年町方不相当之御用達才覚等数度被 仰付、
必至と困窮ニ相成、御用弁難勤僅之町方其時々御呼出ニ相成、
入用等も相嵩、殊ニ人少ニ而難立行、無拠町内一統奉願上候
儀は御上様格別之以 思召、御免地被下置候分、御年貢上納
仕候間、村方相願是より高役其外同様ニ奉願上度候、大御宗
門万事村方一紙ニ被成下、同村ニ相成候様、格別之以 御慈
悲被仰付被 下置候ハゝ、一同難有仕合と奉存候 以上
安政二卯年十二月 善次郎
（注、以下、人名三〇名省略）
山本
御役所