[未校訂]◠其後肥州に逢たるとき曰ふ。十日の地震は余ほどのことな
りし。本荘はいかゞ有しやと。予曰ふ。曾てこれを知らず。
因て委く聞けば、肥州曰ふ。其日焼炎盛んなるとき地震甚し
かりしが、其動く物に触るが如かりし。かく動くと斉しく猛
風吹落ること再三なりしと。成るほど予が方も望火の間猛風
屢々吹しことは違はざりし。肥州曰。この地動は全く火気の
振揺にてかゝる地震には及びしかと。然れば此度は天行の災
なりき。
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項目 | 内容 |
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ID | J2204746 |
西暦(綱文) (グレゴリオ暦) |
1834/03/19 |
和暦 | 天保五年二月十日 |
綱文 | 天保五年二月十日(一八三四・三・一九) |
書名 | 〔甲子夜話〕東洋文庫 平凡社 |
本文 |
[未校訂]◠其後肥州に逢たるとき曰ふ。十日の地震は余ほどのことな
りし。本荘はいかゞ有しやと。予曰ふ。曾てこれを知らず。 因て委く聞けば、肥州曰ふ。其日焼炎盛んなるとき地震甚し かりしが、其動く物に触るが如かりし。かく動くと斉しく猛 風吹落ること再三なりしと。成るほど予が方も望火の間猛風 屢々吹しことは違はざりし。肥州曰。この地動は全く火気の 振揺にてかゝる地震には及びしかと。然れば此度は天行の災 なりき。 |
出典 | 新収日本地震史料 補遺 |
ページ | 823 |
備考 | 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。 |
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