[未校訂]○一八五六年 十一月四日 火曜日
昨日は一日中絶えず雨が降り今朝夜明けになつてやつ
と晴れ上つた。午前八時に地震があつた。それは強く物
を打つたやうに思はれ、その打撃は恰もひどく重い物が
倒れたやうに家を揺り動かし、又それに応ずる響を伴つ
た。大きな衝撃に続いて二三度軽い横ゆれがあつた。天
気は晴朗で穏かに、程近い大島上の火山も何等活動を増
した様子でなかつた。この響と揺れは南東から来て北西
の方に進んだやうに思はれた。
西暦、綱文、書名から同じものの一覧にリンクします。
項目 | 内容 |
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ID | J1202374 |
西暦(綱文) (グレゴリオ暦) |
1856/11/04 |
和暦 | 安政三年十月七日 |
綱文 | 安政三年十月七日(一八五六・一一・四)〔江戸〕甲斐・関東・越後・信濃・駿河 |
書名 | 〔ハリス日本滞在記〕 |
本文 |
[未校訂]○一八五六年 十一月四日 火曜日
昨日は一日中絶えず雨が降り今朝夜明けになつてやつ と晴れ上つた。午前八時に地震があつた。それは強く物 を打つたやうに思はれ、その打撃は恰もひどく重い物が 倒れたやうに家を揺り動かし、又それに応ずる響を伴つ た。大きな衝撃に続いて二三度軽い横ゆれがあつた。天 気は晴朗で穏かに、程近い大島上の火山も何等活動を増 した様子でなかつた。この響と揺れは南東から来て北西 の方に進んだやうに思はれた。 |
出典 | 新収日本地震史料 第5巻 |
ページ | 261 |
備考 | 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。 |
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