[未校訂]同廿六日晝七ツ時、是も餘程のことにて、おのれ根津七軒町
に居たりしが、錢湯に入たる人々皆裸にて飛出したり。此日
八つ時頃、舟橋彌助といへる友人葛籠の破れたるを繕んと
て、反古を取出し、一枚宛重ねて居ける處、其反古四五枚座
敷中を舞步きて、庭先へ落たり。彌助是を見て、今微しの風
もなきに斯の如く舞ひ上ること最不審也、是は又地震のする
兆しかも知ずと心付しが、其如く其日七ツ時地震せり。又其
夜五ツ頃も震ひたり。
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項目 | 内容 |
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ID | J0400667 |
西暦(綱文) (グレゴリオ暦) |
1856/05/29 |
和暦 | 安政三年四月二十六日 |
綱文 | 安政三年四月廿六日(西曆一八五六、五、二九、)十六時過ぎ、江戸強震。次デ再震。 |
書名 | ☆〔時雨廼袖〕○畑銀鷄著 |
本文 |
[未校訂]同廿六日晝七ツ時、是も餘程のことにて、おのれ根津七軒町
に居たりしが、錢湯に入たる人々皆裸にて飛出したり。此日 八つ時頃、舟橋彌助といへる友人葛籠の破れたるを繕んと て、反古を取出し、一枚宛重ねて居ける處、其反古四五枚座 敷中を舞步きて、庭先へ落たり。彌助是を見て、今微しの風 もなきに斯の如く舞ひ上ること最不審也、是は又地震のする 兆しかも知ずと心付しが、其如く其日七ツ時地震せり。又其 夜五ツ頃も震ひたり。 |
出典 | 日本地震史料 |
ページ | 665 |
備考 | 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。 |
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