[未校訂]○勢州二見の浦に山有、そのいたゞきに伊勢三郎物
見の松といふ所あり、そのかたはらに鹽をやく所あ
り、是は大神宮の御ひへひそなふる所なれば、この
山をみしほ殿といへり、寛政四年七月十二日晝、こ
のみしほ殿の山より、雲おびたヾしく立のぼると見
るほどに、沖の方より高なみ立きたる事五度計、津
なみなるべしと浦人さわぎあへるに、みしほ殿の山
より神馬の如きものかけくだりて、往來甚いそがは
しく、さながら海にのぞんで波をふせぐ體に見えた
るにあわせて、やう/\何事なく波をさまりぬ、○下略
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項目 | 内容 |
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ID | J0300154 |
西暦(綱文) (グレゴリオ暦) |
1792/08/29 |
和暦 | 寛政四年七月十二日 |
綱文 | 寛政四年七月十二日(西暦一七九二、八、二九、)伊勢國二見ノ浦津浪ノ襲フ所トナレリ、 |
書名 | *〔譚海〕○津村正恭著 |
本文 |
[未校訂]○勢州二見の浦に山有、そのいたゞきに伊勢三郎物
見の松といふ所あり、そのかたはらに鹽をやく所あ り、是は大神宮の御ひへひそなふる所なれば、この 山をみしほ殿といへり、寛政四年七月十二日晝、こ のみしほ殿の山より、雲おびたヾしく立のぼると見 るほどに、沖の方より高なみ立きたる事五度計、津 なみなるべしと浦人さわぎあへるに、みしほ殿の山 より神馬の如きものかけくだりて、往來甚いそがは しく、さながら海にのぞんで波をふせぐ體に見えた るにあわせて、やう/\何事なく波をさまりぬ、○下略 |
出典 | 増訂大日本地震史料 第3巻 |
ページ | 104 |
備考 | 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。 |
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