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項目 内容
ID J00005962
西暦(綱文)
(グレゴリオ暦)
1586/01/18
和暦 天正十三年十一月二十九日
綱文 天正十三年十一月二十九日(西暦 1586,1,18)
書名 〔日本西教史上〕○洛陽堂本
本文
千五百八十六年に於て日本国に非常の大地震あり、此地震は堺の市街より京師迄全く四十日の間絶えす震動したるを以て、堺に於ては人家六十軒転覆し、又千戸の人家あるナガハマ邑に於ては其人家の半を転覆し、半は出火の為めに焼滅しけり。京師に於ては有名なる偶像の殿堂と共に許多の人家を転倒したり。若狭の国内貿易の為めに屡〃交通する海境に小市街あり、此処は数日の間烈しく震動し、之に継ぐに海嘯を以てし、激浪の為めに地上の人家は皆な一掃して海中に流入し、恰も元来無人の境の如く全市を乾浄したり。美濃国に於てはウヲガキと称する高山の上に建設したる一城あり、此地は破裂して山と城とを転覆し、近傍の大湖を全填したり。日本国中諸所に於ては銃丸の達する能はざる程の広大なる淵と坑とを開き、坑口より蒸発する所の悪臭は人をして敢て接近せしむる能はざらしめたり。此地震の時に当て関白殿下は京師の近傍にあるアセキの城に在留せられたるに、震動を恐れ、急に大坂まで馳せ来れり。大坂新築の宮殿は転倒せざれども、震動の激烈なるに由り処々崩壊せり。
出典 [古代・中世] 地震・噴火史料データベース
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備考 [古代・中世] 地震・噴火史料データベースでは史料等級で分類しています。本データベースでは史料等級の低いものも表示しており、信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。
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