荒陵山四天王寺敬田院、、中略、金堂、南大門の内にあり、桁行京間八間六尺、二寸、梁行七間五尺七寸、南向なり。、本尊如意輪観音、金銅、尊容、・弥勒仏・四天王十二天画像・波羅門像六形・宝塔一台、仏舎利一粒、を安置す。、
、太子御真跡本願縁起曰、金堂に救世観音像を安置す。百済国の王、わが、入滅の後恋慕渇仰して造る所の像なりと云々。斯いふ事ハ、太子の前、、身ハ、百済国の聖明王にて、如意輪の化身也。其子威徳王、父の王崩、じ給ふを深く歎かせ給ひ、此尊像を作り、御在位の如く孝養せさせ給、、ふ。我朝に、聖徳王出誕とあるを伝へきゝて百済国よりわたさるゝな、り。又四天王の像、西にむかひ給ふハ、これも本願縁起に日、百済・、、高麗・任那・新羅ハ、みな貧狼の情、恒にもつて強盛なり。かれらの、国を降伏せしめんか為なり。殊にハ、代々の王位を固守護して逆臣な、、く、忠貞を勧めし、めん為なり云々。、
九月二十四日 四天王寺金堂ヲ修造ス。