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項目 内容
ID J00002287
西暦(綱文)
(ユリウス暦)
1185/08/06
西暦(綱文)
(先発グレゴリオ暦)
1185/08/13
和暦 元暦二年七月九日
綱文 元暦二年七月九日(西暦 1185,8,13)
書名 〔方丈記〕○新日本古典文学大系
本文
また、同じころかとよ、おびたゝしく大地震ふること侍りき。そのさまよのつねならず。山はくづれて河を埋み、海は傾きて陸をひたせり。土裂けて水湧き出で、巌割れて谷にまろび入る。なぎさ漕ぐ船は波にたゞよひ、道行く馬はあしの立ちどをまどはす。都のほとりには、在々所々、堂舎塔廟、一つとして全からず、或はくづれ、或はたふれぬ。塵灰たちのぼりて、盛りなる煙の如し。地の動き、家のやぶるゝ音、雷にことならず、家の内にをれば、忽にひしげなんとす。走り出づれば、地割れ裂く、羽なければ、空をも飛ぶべからず。竜ならばや、雲にも乗らむ。恐れのなかに恐るべかりけるは、只地震なりけりとこそ覚え侍りしか。かく、おびたゝしくふる事は、しばしにて止みにしかども、その余波、しばしは絶えず、よのつね、驚くほどの地震、二三十度ふらぬ日はなし。十日・廿日過ぎにしかば、やう\/間遠になりて、或は四五度、二三度、若は一日まで、二三日に一度など、おほかたその余波、三月ばかりや侍りけん、四大種の中に、水・火・風はつねに害をなせど、大地に至りては異なる変をなさず。むかし斉衡のころとか、大地震ふりて、東大寺の仏の御首落ちなど、いみじき事どもはべりけれど、なほこの度には如かずとぞ、
出典 [古代・中世] 地震・噴火史料データベース
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備考 [古代・中世] 地震・噴火史料データベースでは史料等級で分類しています。本データベースでは史料等級の低いものも表示しており、信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。
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