一白鳳十三甲申年十月十四日、天武帝御宇十三ニ当天下一円大地震ニ付、人多ク死ス、此時温泉没シテ不出、後亦再出、此時聖徳太子碑文土中ニ埋ルト云、亦土佐国五十四万郷海ト成ルト云、今一千百八十一年右同此年ヨリ京録四年迄八百四十三年目也
、石見銀山、三瓶山、秘抄、○島根県、S54・10 石村勝郎著 太田市立図書館発行、
地震でできた浮布池
浮布池の中の島に池の宮がある。池の宮は迩幣姫(にへひめ)神社という。神社の由緒記によると。
人皇四十代、天武天皇の御宇(ぎよう)、白鳳十三年甲寅(きのえとら)の四月十四日、当地方大地震のとき、佐比売(さひめ)山の西側崩れ落ちて水源の下流を埋めたため、この池、水をたたえて霊池となる。
としるされている。